[Looker21.12新機能]Explore上でディメンションのグルーピングと汎用的なテーブル計算が簡単に出来るようになりました #looker
さがらです。
先日、Looker21.12がリリースされました。
このリリースノートの内、「グルーピングとクイック計算」について検証してみたので内容をまとめてみます。
前提:この機能を使うために
まず、本ブログで紹介する機能を使うためには、「”管理”タブ➟Labs➟Experimental➟Custom Fields」をONにしないといけません。
注意点としては、このCustom Fields機能をONにするとExploreのUIが変わります。 データ欄の「計算」が消え、フィールドピッカー上に「カスタムフィールド」が表示されるようになります
- Before
- After
このようにUIが変わるため、本機能を試す前には事前にユーザーに告知するか、全く影響のない時間帯で試すことを推奨します。
機能紹介:ディメンションのグルーピング
まず、ディメンションのグルーピングについて説明したいと思います。
ディメンションのグルーピングとは、Explore上で集計した結果に対して各値の内容を判断して、別の表記で表したディメンションを新しく作成する機能です。
使い方としては、任意のディメンション上で「歯車マーク➟Group」という順番でクリックします。
すると、このようなポップアップが表示されます。
- Add Group Name:グルーピング後の表記を記入
- in any Value:クリックすることで、どの値をグルーピングするか選択可能
- Field Name:グラフ上で表記されるフィールド名を記入
実際に試してみた例が下図になります。設定した内容でグルーピングを行った新しいディメンションが出来ているのがわかると思います!
これまでの方法であれば、テーブル計算でifやcase文を用いて記述しないと行けなかった内容が、GUI上で簡単に出来るようになった点が大きいですね!
機能紹介:クイック計算(Quick Calculation)
クイック計算とは、Explore上で「総計に対する割合」「1つ前のレコード値との比率」などといった汎用的なテーブル計算を数クリックで実装する機能です。
使用方法は、テーブル計算を適用させたいメジャーの「歯車マーク➟Quick Calculations➟任意の計算方法」という流れでクリックするだけです!
以下、それぞれの計算方法を適用するとどうなるのか、見ていきたいと思います。
- Percent of column sum of
- 対象のメジャーの総計に対する、各レコードの値の割合が表示されます。
- Percent of previous of
- 対象のメジャーについて、1つ下のレコードの値と比較したときの割合が表示されます。前年比や前月比を出したいときに便利です!
- 全く同じ値であれば「100%」と表示されます
- Percent difference from previous of
- 対象のメジャーについて、1つ下のレコードの値と比較したときの割合が表示されます。前年比や前月比を出したいときに便利です!
- 全く同じ値であれば「0%」と表示されます
- Rank of column of
- 対象のメジャーが大きい順番にランキングが表示されます。
- Running total of
- データ欄のレコードの順番に応じて上から順番に、対象のメジャーの値を足していった集計値が表示されます。
- 書式を変更したい場合は、作成後のフィールドの「歯車マーク➟Edit Field➟書式設定」から変更が可能です。
最後に
これまで、テーブル計算を使用しないと出来なかったことがマウスの操作だけで簡単に実現できるようになりました!
ExploreのGUI全体が変わるため変更前は注意が必要ですが、主なExploreを使用するユーザーの好みに合わせてご検討ください。